団塊の世代

2007年をピークに戦後の日本の産業の根幹を支えてきた団塊の世代が一斉に定年をむかえます。戦後のモノのない時代を生きてきた技術者・研究者の方々は実にたくましく、何事に対しても貪欲です。そんな人たちを60歳(65歳)で退職(退官)させるのはなんとももったいない話です。
と、ふと思ってしまったのは、今日、2人の団塊の世代の方と会ったからです。一人は、自分の大尊敬するK原さん。もう一人は今日の研究室の特別講義をしてくださったG藤先生です。
K原さんとは、午後1時から3時まで一緒に実験して、今日もよく話しました。今回話した内容は、日ごろの食生活や生活習慣などでした。毎日の生活のリズムがよい結果を生み出すんだそうです。朝食を食べない、不規則な生活、肉中心の食生活では、絶対に頭は働かないし、いい結果は出せないとおっしゃってました。一日の勝負は朝!だそうです。来月12月に還暦をむかえられるとは思えないほど健康的で、一日中論文を読みふけるほどの研究好き。おまけに哲学思想を持っておられるため、そんな人の世間話は話す内容が深い深い。その独自の人生観に引き込まれ、ついつい聞き入ってしまいます。そんなことをしているうちに実験も終了しました。
次の3時から特別講義をしてくださったG籐先生ですが、この方もいろんな意味でものすごい方でした。まず、見た目が普通のおじーちゃんでした。ヨボヨボの(笑)K原さんとは昔からの知り合いらしく、聞いた話ではG籐先生もその分野では世界的に有名な方らしいです。ただ、すごすぎて他の人がついてこれず、その手の研究の世界標準(ISOなど)にはなれないんだそうです。ですが、講義を聴いてるだけではそんなすごいのか全然わかりませんでしたが・・・。講義の内容で覚えているのは、漆と湿版写真と伊能忠敬の日本地図くらいです。。。ちなみにこれらは「その分野」とは一切関係ないです!
今日一日を通じて、このような世界トップレベルの団塊の世代に学ぶべきところはまだまだたくさんあるはず、とまだ社会に出てないヒヨッコ大学院生は思ってしまいました。

  • 今日の一枚

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大人の魅力満点の平原綾香のカバーアルバム。自分は特に2.言葉にできないが感動しました。